表現力をたかめる編集・校正機能 表現力をたかめる編集・校正機能

表現力をたかめる編集・校正機能

日本語ワープロソフト「一太郎2024」は、初心者からプロフェッショナルまで、幅広い方々が快適に使えるよう、入力・編集の機能を多彩に取りそろえています。手軽でわかりやすく文書を作成し、文書校正で正確かつ信頼される内容に。あなたの「今」を確実に伝える、頼れるパートナーとしてお使いください。

文書校正で日付・曜日の誤りチェック

あなたの「今」を文書の形で伝えるには、スピーディーに作成するだけでなく、内容をしっかり確認して仕上げることも大切です。日本語ワープロソフト「一太郎2024」は、初心者からプロフェッショナルまで、幅広い方々が快適に使えるよう、入力・編集の機能を多彩に取りそろえています。文書校正機能は、単純な誤字脱字から正確な日付や曜日まで、あなたの文書を入念にチェックします。

日付や曜日のミスもしっかりチェック

チラシやイベントなどに日付を記載するとき、日付と曜日を誤ると読み手に正しく伝わらないトラブルを招いてしまいます。そこで一太郎2024の文書校正では、日付と曜日の不整合や存在しない日付をチェックする機能を追加しました。

新しい「公用文ルール」に対応した文章校正

2022年、約70年ぶりに改定された「公用文作成の考え方」(文化審議会建議)に対応。横書き読点に「、」を用いるなど、新しい原則に沿って文書校正を行えます。

文書校正設定「公用文(解説・広報)」

新しい「公用文作成の考え方」では、通常の公用文で適用する基準と別に「解説・広報等」が示されています。広く一般に向けた広報誌・パンフレットでは読み手にわかりやすい表現が求められます。通常の公用文とは別に、この基準に沿った文書校正設定「公用文(解説・広報)」も利用できます。

文書校正設定
公用文 公用文(解説・広報)
「ご指導」「ご参加」などの接頭辞 指摘する
訂正候補:「御指導」「御参加」
指摘しない
「および」「または」などの接頭詞 指摘する
訂正候補:「及び」「又は」
指摘しない
「あくまで」「ただちに」などの副詞 指摘する
訂正候補:「飽くまで」「直ちに」
指摘しない
「売り場」「期限付き」などの送り仮名 指摘する
訂正候補:「売場」「期限付」
指摘しない

新名称や時事用語にもしっかり対応

新名称や時事的な用語の解析にも強いのが一太郎の文書校正。常用漢字表にない漢字を含む単語の指摘、「デビッドカード」「ビックデータ」といった誤りやすい外来語も指摘します。

表記ゆれの検出精度が向上

表記ゆれはシートをまたいでチェック

同じ文書内に「~する時」「~するとき」が混在している場合に「表記ゆれ」として指摘する機能。一太郎の表記ゆれチェックは文書校正と同様に、新しい名称や時事的な用語もしっかりチェックします。文書内の複数シートをまたいでチェックを行うこともでき、見落としを防ぐのに役立ちます。

都道府県名の抜けや旧名称などを検出「住所表記」

都道府県名の抜けなどを検出して訂正候補を提示します。

よくあるミスを事前に防ぐ「ビジネス文チェック」

文書校正設定「ビジネス文」では、「関係者様各位」など、ありがちで出てきやすいミスのほか、「させていただきます」など多用しがちな表現も指摘。相手先へ送る文書や公開文書などに残ってしまうトラブルを未然に防ぎます。

もっとシンプルに。「回りくどい表現」を指摘

「○○を決定する次第です」「公共の場にあっては」といった表現を指摘。冗長な表現をもっとシンプルに改め、端的にわかりやすく伝えるように修正する道しるべとなります。

置換前 置換例
決定する次第です。 決定します。
18日をもって 18日
提供するようにします。 提供します。
しかしながら しかし

明確に伝わる文書に「あいまいな表現」をチェック

文書校正の設定項目[表現洗練]では、[程度・時期][文末表現]をチェックできます。誤解を招く「あいまいな表現」はトラブルや不信感のもと。指摘により「“高い確率”って何パーセントくらい?」「“……と思います”では信用されないかも?」といったことに気づいて表現を工夫することで、明確に伝わる文書の作成を支援します。

読む人と同じ目線に。「命令的表現」を指摘

ビジネスや業務連絡で一般的に使われる「周知徹底されたい」「必着のこと」といった表現を指摘。一般向けの文書では命令的、高圧的に感じられる箇所を、読む人と同じ目線で伝えるよう修正するのに貢献します。

置換前 置換例
周知徹底されたい。 周知徹底してください。
記入のこと。 記入してください。
期日厳守の上 期日までに
遅刻厳禁とする。 遅刻しないようにお願いします。

上場3,880社以上を網羅「前株・後株チェック」

「株式会社○○」「○○株式会社」の表記の位置をチェックします(2022年10月現在の上場企業が対象)。

(株)(財)など法人の略語を校正

株式会社は(株)、財団法人は(財)、合資会社は(資)など、法人等の略語をチェック。混在して使用している場合にも指摘を行います。ビジネス文書の作成時に役立ちます。

括弧や句点など、約物のチェックも充実

小説、記事での慣例では閉じ括弧(」)の前に句点をつけませんが、公用文ルールでは閉じ括弧の手前に句点を入れる必要があります。一太郎の文書校正では、句点を省略しない場合も指摘できるよう、設定項目をご用意しています。

論文やレポートで使われる略称「以下、○○」の整合性をチェック

論文やレポート、リリース文書や法律文書などでは、(以下、「○○」という。)のような略称を使うことがあります。このとき、略称を定義したにもかかわらず一度も使わなかったり、略称を用いずに正式名称を使用したりするなど、整合性がとれないときにチェックされます。

学年別で漢字基準をチェック

小学校学習指導要領(平成29年告示)の学年別漢字配当表に対応しています。

適切な日本語文書の作成を支援

脚注参照やふりがな機能をはじめ、日本語文書の作成を支援する機能が充実。国際規格化が完了したIPAmj明朝フォントを搭載しており、扱える文字は約6万文字です。

1桁/2桁の連番数字をきれいに揃える

連番の挿入機能で、「第9章」までは全角数字、「第10章」以降は半角数字というように、2桁以上の連番で使用する数字を半角に設定できます。後ろに続く文字列の位置を揃える際に活用できます。

章や節の名前を入れやすい「連番参照」

「第三章」「2.2.1」など、文書中の連番を参照して挿入する「連番参照」で、連番の後に続く文字列を自動的に挿入できます。見出しもあわせて記載したいときに、すでに記載されている見出しを効率的に追加できます。

脚注の中でも参照番号を自動振り直し

論文やレポート、解説書などを作る際、参考文献や引用を脚注で示すことがあります。一太郎は脚注参照を設定する機能が充実。参照元の脚注の番号が変わっても自動で番号が変わるため、修正の手間がなくミスを回避します。

番号が2桁以上でもきれいに「縦組の脚注番号」

縦組文書に脚注を入れる際に、括弧は縦組のまま、半角数字のみ横組(縦中横)の脚注を挿入可能。縦組の論文で注釈番号が2桁以上になる場合も便利です。

学年に応じたふりがな設定

平成29年3月に学習指導要領で示された「学年別漢字配当表」「音訓の小・中・高等学校段階別割り振り表」に対応しています。

扱える文字は約6万文字(IPAmj明朝フォントを搭載)

一太郎2024はIPAmj明朝フォント(Ver.005.01)を搭載し、約6万文字を扱うことができます。

  • IPAmj明朝フォントの場合。濁音、半濁音は除く。

異体字・変体仮名にも対応

戸籍上の人名やのれんで見かける変体仮名(286文字)も、文字として扱えます(※)。

  • ※IPAmj明朝フォントの場合。濁音、半濁音は除く。

誤読しやすい語にまとめてふりがなを設定

誤読しやすい語を自動判別してふりがな対象とし、ふりがなを一括入力できます。例えば「幕間」(○まくあい/×まくま)、「婉曲」(○えんきょく/×わんきょく)といった誤読しやすい語、「遡る」(さかのぼる)、「笑い種」(わらいぐさ)といった読みづらい語に対してふりがなを入力できます。

縦組引用符の入力がスムーズ

引用符や括弧が入力されたときに、対になる記号が自動入力される機能を強化しています。縦組用の引用符、ダブルミニュート(〝〟)の補完にも対応します。

「縦組文書に変換」で縦組用の引用符に変換

「縦組文書に変換」を実行するとき、横組文書で使用しているダブルクォーテーション(“”)を、縦組用の引用符ダブルミニュート(〝〟)に変換できます。

縦書きが映えるフォント5書体

縦書き文書を作成する際に利用する、見栄えが整う5書体を搭載しています。用途に応じて、ニュアンスの異なる書体を利用できます。

文書校正

一太郎2024には、単純な誤字脱字や表記ゆれの指摘にとどまらず、読む人の立場から推敲、修正の必要がありそうな箇所をチェックする機能も搭載。ビジネスだけではなく、文芸書を書く人にとってうれしい設定項目も満載です。

頻出語をチェック

文書中で同じ言い回しが続くと、表現が単調になってしまいます。場合によっては、稚拙な印象を与えてしまうかもしれません。
より洗練された文書にするため、同じ言い回しの連続を避けたいときには、頻出する言葉をチェックできます。
頻出語のチェック結果は、ジャンプパレットに一覧表示。表示された語をクリックすると、本文中の該当箇所にジャンプするので、文章を確認しながら修正できます。

この機能では、指定した範囲内で頻出する単語をチェックします。また、頻出語として確認したい対象を品詞単位で絞り込めるため、効率よくチェックできます。

擬音語・擬態語の過指摘を抑制

小説のジャンルや書き手のスタイルによっては、複雑な擬音語・擬態語が多用されることがあります。一太郎は擬音語・擬態語の解析も強力。過剰な指摘は抑制しつつ、校正作業をスムーズに行えます。

  1. [誤字脱字-擬音語・擬態語]がオンのとき
  2. [誤字脱字-擬音語・擬態語]がオフのとき

小説のチェックに適した文書校正

小説などの文章の、独特な作法や表現を構成する際に役立つ機能を利用できます。要望の強い、字下げチェックなどの機能も用意されています。

字下げチェック機能

小説では、地の文の行頭は1マスあける一方で、会話文は行頭から括弧を書き始める、などを作法とする場合があります。これに対応するため、次のチェック機能を追加しています。

・行頭に空白をあける ※ただし、会話文の行頭はあけない
・閉じ括弧の前の空白を省略する

約物の用法(…―/!?/。」など)をチェックする

小説や商業用文章には、三点リーダ(……)やダッシュ(――)を偶数個ずつ使うなどを、作法とすることがあります。次のチェック機能を利用できます。

●三点リーダ(…)・二点リーダ(‥)・ダッシュ(―)・波線(〰)が偶数個になっているか
●疑問符(?)や感嘆符(!)などの後ろに、空白をあけてあるか
●後ろに、閉じ括弧がある場合には、空白をあけていないか
●閉じ括弧の前では、句点(。.)が省略されているか

会話文の「くだけた表現」「ら抜き表現」をチェックしない

小説やインタビュー記事など、会話文ではくだけた表現を許容する場合があります。

「くだけた表現」「ら抜き表現」の指摘では、「括弧内もチェックする」という設定があるため、括弧で囲まれた会話文はチェックしないで、地の文の表現だけをチェックすることができます。会話文が指摘されることもなく、文書校正が効率よく行えます。

校正設定「小説」ですばやくチェックする

文書校正の校正設定では「小説」用の設定を利用できます。三点リーダ・ダッシュの使い方作法や、会話文・地の文での表現の書き分けなど、小説ならではの文章のチェックにお勧めの設定です。

  • 「文書校正:小説」の初期設定では、「擬音語・擬態語」がオフになっています。

引用・出典

引用とわかる形で、出処が示された文書作り。きちんと整った体裁で信頼される文書を作成しやすくする機能をご用意しています。

引用として貼り付け

他者の文章を引用する場合、地の文、つまり自分の主張に混ざり込まない配慮が必要です。貼り付けの際に引用とわかる形で文書に盛り込むことができます。

メニューから選択して追加

カギ括弧でくくる引用

二重引用符でくくって引用

「引用」のための段落スタイルを利用可能。「出典」もスムーズに記載

論文などに最適な「行頭から2字下げる」スタイルのほか、背景色や飾りを使ったスタイルも追加され、日常的な文書でもはっきりわかる形で引用と示すことができます。

段落スタイルを設定した状態で貼り付け

どこから引用したかを明記するのは、引用で適切な根拠を示すのに欠かせない要素です。引用に続けて括弧書きで記載する方法のほか、段落を改めて記載する、脚注に記載する、という主要な方式から選んで出典を追加できます。

Webページのデータを引用として貼り付け

ブラウザーで文章をコピーして、一太郎で「引用として貼り付け」を選択した際に、URLや参照日を明記できる形で貼り付けます。付加情報なしの通常のテキストとして貼り付ける設定にもできます。

文献データを入力して、所定の書式で「出典」を生成

書名や著者、発行年などの必要な項目を入力し、形式を指定すると、自動的に整形された形で文書に挿入できます。
論文などでルール通りに出典を記載する作業は一太郎に任せ、執筆の質を高めるデータ収集に専念しやすくなります。
また、「一般」「調べ学習」の形式では発行年の漢数字表記など、縦組文書にも対応しています。

「一般」「調べ学習」の形式では発行年の漢数字表記など、縦組文書にも対応しています。

脚注に「出典文章」を設定

入力した出典文章を自動成形するほか、斜体やハイパーリンクの設定などにも対応しています。

著作権への配慮を欠かさず文書を作成する

引用や出典の記載の仕方は、他者の主張を自分の主張と分けて書く、記載する内容が誰の著作物であるか明記する、独りよがりな主張を防ぐといった面で、極めて重要です。
論文・レポートのほかにも、Webから拾った話題を記載する、数値データの出処を明記するといったことは、ビジネス文書・日常的な文書でも必須。
新しい学習指導要領でも、情報の扱い方の一環として引用の仕方や出典の示し方を身に付けることが小学校の段階から指導内容に含まれています。

ペンで書くような操作性。使いやすい罫線機能

図表の作成、言葉の強調など、日本のビジネス文書には罫線が多用されます。
そのため、一太郎では、ワープロ専用機であった頃からの罫線の操作性を引き継いで、使いやすさを追求。
例えば、文字単位で罫線を引くことができるなど、日本人の感覚に合った操作性を実現しています。

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