小学校の実践事例

伝えたい気持ちがふくらんで子どもたちの中で深化する学び
〜 「はっぴょう名人」でニュース番組づくり 〜
石川県・金沢大学教育学部附属小学校

要素はそのまま!
学級通信をプロがデザイン

増田先生作の学級通信を、プロがデザインし直す。掲載されている文章内容や写真点数、またタイトルまわりはそのままに、本誌デザイナーが組み直したものがこちらだ。

デザインするにあたって、本誌デザイナーが気を配ったポイントは次の3つ。
●見出しの位置づけをハッキリさせる。
●写真に変化をつけて(円にするなど)飽きないように。
●先生の言葉をそれと分かるようにする。

見比べると、まずはメリハリが重要だということに気付いていただけるだろうか。写真3点を同じような大きさで載せるよりも、1点を大きく載せるとそれだけでメリハリが生まれる。

そして、意外と大切なのは見出しの扱い。ときにはタイトルよりも強い見出し文字を立て、一目で内容を把握できるように工夫することで読者の目を奪える。

また、むやみに色数を増やすのではなく、写真の中にある色を文字色にうまく使って統一感を持たせることも効果的なテクニックだ。

子どもたちにも、そして保護者の方々にも喜ばれる学級通信作りのヒントになれば幸いである。

ランチルームでの給食も実施されている。そのときに使用するのが、これら萩焼の食器(箸置きと平皿)だ。

増田先生発行の「燃えろ!ろくのに魂」(上)と、本誌デザイナーがリデザインしたもの(下)。


◆金沢大学教育学部附属小学校

兼六園から南に3km ほどのところに、幼・小・中・高の各附属学校が隣り合って建てられている。主体的・協同的に学習に取り組み、獲得した知識をさらに生かしていく力を発揮する子どもの育成を目指す。児童数621名。畠中洋志(はたなか・ひろし)校長

取材・西尾真澄/撮影・西尾琢郎・西尾真澄
※本文中の情報は、すべて取材時のものです。