小学校の実践事例
伝えたい気持ちがふくらんで子どもたちの中で深化する学び
〜 「はっぴょう名人」でニュース番組づくり 〜
石川県・金沢大学教育学部附属小学校
情報を取捨選択し
校内放送に挑む
校内放送のリハーサルをする子どもたち(手前)と、ポスター作成のためパソコンに向かう子どもたち。
放送委員の子がメンバーに入っており、機材の操作も難なくこなす。
一方、校内放送に挑むグループは、原稿の読み合わせと、印刷したプレゼンシートの組み合わせに四苦八苦。
「一番伝えたいことは何なのか、もう一度みんなで確認してごらん」と笠松先生。
余計なシートが多すぎることに気付いた子どもたちは、シートを取捨選択し、焦点を絞って伝えようと原稿を書き換え始めた。
「見えないところで働いている人を紹介することが目的じゃないよね」「見えないところで働いている人のためにも、自分たちはどうしたらいいのか伝えることが重要なんだよ」
パソコン室できっちりと構成を考えた子どもたちは、放送室へと移動。残りの時間を使ってリハーサル開始だ
カメラなどの操作は放送委員の子が担当。キャスター役、解説役、シートをめくる役など、それぞれが自身の任務をしっかりとこなし、そのまま本番に突入しても大丈夫なのではと思わせるほどの完成度だ。
本番は取材翌日の昼食時間。子どもたちの「伝えたい思い」が一層強くなっていくのを、肌で感じる再訪問となった。
●5班のプレゼンシート「ごはんニュース校内の安全」
●6班のプレゼンシート「昼ズバ6 見えないところで仕事をしている人」