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前回の「部活動は必要だと思いますか?」の結果とぜひ比べてみてください。
また、「できれば行いたくない」とする先生が約1/4いるというこの数字は、「部活動が必要」と考えている先生の中にも指導はできれば行いたくないとする先生が多くいることが伺えました。
- 生徒たちの成長を支援したり、授業では見られない違った面を見られ、生徒理解につながっていると思う。そしてなにより自分自身が生徒と活動していることが好きだということです。さらに、自分として指導したい部活動でなくとも、生徒たちがやりたい部活動を存続させ、そのやりたい気持ちを大切にしたい。私はソフトテニス部に取り組んでいましたが、ここ12年間はバスケット、サッカー、バレーボール部の顧問をしていますが、苦痛だとは思っていません。 (中学校勤務/40代/男性/埼玉県)
- 生徒とのコミニケーションが好きだから。
(中高一貫校勤務/40代/男性/神奈川県) - 通常の授業の顔と違った面の顔が見える事と,生き生きとした顔を見ている事によって,自分自身にも元気の源がもらえるような気がします。
(高等学校勤務/40代/男性/愛知県) - 子ども達が喜ぶ姿を見ることができる。また、学級や授業の中では教えることが難しいことも、部活では指導できる。
(中学校勤務/40代/男性/山口県) - 子どもがよくなる瞬間に立ち会えるから。子どもの変化に少しでも役立てるから。
(小学校勤務/20代/男性/埼玉県) - 生徒が普段話せない事(悩みなど)を素直に話せる環境があるから。
(高等学校勤務/30代/男性/福岡県) - 生徒と一緒に同じ目標を持って長い時間関われるのは、部活動しかないと思うので。
(小学校勤務/20代/男性/埼玉県) - 部活動は生徒のもっとも興味ある活動であると考えているから。
(中学校勤務/40代/男性/神奈川県) - 指導しているものが、自分の部活に対して愛情を持てなくて生徒を指導することは出来ない。自分も部活を愛せるから生徒も部活を愛せるのだと思う。
(中学校勤務/50代/男性/兵庫県) - 好きな部を持たせてもらえた。
(高等学校勤務/30代/男性/埼玉県他 - 生徒との多面的な交流が図ることができるからです。普段、現実になかなか一緒にいられない部分があり、困っているところでもありますが。
(中学校勤務/40代/男性/神奈川県) - 自分の時間をとられるのは痛いけれども,教師が頑張っただけの成果を生徒があげるのを見るのが楽しみになります。子どもは大人が思った以上の可能性を持っています。是非子どもの何かが伸びる手伝いができれば幸いだと思います。
(高等学校勤務/40代/男性/鹿児島県)
上記の通り、この回答を選ばれた先生のほとんどが「生徒と一緒にいることが楽しい」「生徒の成長を支援できることがうれしい」「生徒と共通の目標に向かって頑張れることがうれしい」というご意見でした。また、「部活なら生徒と長い時間関われるから」という内容も多くあり、普段の学校生活の中でなかなか生徒と接する時間がとれない忙しい先生の姿がかいま見られました。など、授業だけで学べない力をつけるために必要とする意見が最も多く寄せられました。また、以下のように、この時期の子どもたちの心身の育成の観点から必要とする意見もありました。
- 土日に練習試合などをしていると時間的な余裕がなくなるが、生徒指導上は必要であるので。
(中学校勤務/30代/女性/兵庫県) - 家庭を犠牲にする一面は否めない。家族の成長に伴って、家庭に重きを置きたい時期もある。
(中学校勤務/40代/男性/静岡県) - 自分の指導できる(得意な分野)であればそれなりに好んで進められるが,そうでない場合はできればやりたくないという思いを持ちながらやっている。
(中学校勤務/30代/男性/石川県) - 個人的には、今は自分の専門競技を見られるのでいいですが、全体的には、一部の教師に負担がかかりすぎている現状があると思います。休日の活動などはアルバイトの時給ほどの手当(日給)をもらいほとんどボランティアで行っているのが現状です。これで自分の専門以外の部活動を見るとなると、苦痛だと思います。地域の活動というスタイルにならないものかと思います。
(高等学校勤務/30代/男性/兵庫県) - 生徒にとって、部活に限らず、何かに熱中する場があり、そこで成果を残すことができるのはとても意味があることなので、活動自体がいやというわけではない。しかしながら、学校から切り離すべきと考えているので、複雑な心境です。
(中学校勤務/30代/男性/岐阜県)
部活のいい面はわかりつつも「時間がない」「得意分野でない」「指導に割いている時間に見合った待遇が得られない」というご意見が大半を占めました。
また、「部活指導は学校の活動から切り離して地域で行うべき」とするご意見も多く寄せられました。
上の『どちらでもない』と回答された方とほぼ同じ意見がこちらにも多く寄せられました。先生方の苦しい状況がありありと伝わってくるご意見を、以下にご紹介します。
- 以前勤務していたのが中学校でテニス部を担当。毎日練習の上に土日に練習試合が入ってくる。休みが取れない。
(小学校勤務/40代/男性/兵庫県) - 小学校の陸上や音楽の部活(課外活動)は、勤務時間外の朝、または勤務時間内の放課後に指導できる教師で行っている。本当に好きでなければ、やってられないと思う。
(小学校勤務/40代/男性/千葉県) - 土日出勤のため、自分が民間企業時代に続けていた国際ボランティア活動を諦めざるを得ず、天職を失ったように感じる。スポーツで子供たちの為に役に立ちたい人と、別の能力を生かして市全体の子供たちのために努めたいという人とがいると思う。家族のため部活を持てない先生を平気で「戦力外」と罵る日本の学校で健全な子供が育つのか不安に思う。
(中学校勤務/30代/女性/三重県) - 自分の家族が犠牲になっている。休日はゼロに等しい。手当はほとんどない。職員の間に不公平感を生み出す。
(高等学校勤務/30代/男性/富山県) - 毎日の勤務時間外や土日に自分の家族を犠牲にして、ほとんど無償のボランティアを強いられるから。
(中学校勤務/40代/男性/静岡県) - 時間を強制される。親と生徒がわがまま。
(中学校勤務/40代/女性/栃木県) - 好き嫌いにかかわらずやらなければならず、やることによって過大な責任だけが多くなり、時間的な回復措置や、金銭的な見返りがほとんどないのが現状です。このような状況の中で教員に部活動を指導させるのには反対です。早急に地域の社会体育や校外の指導者にすべてを移管するべきだと思います。
(高等学校勤務/40代/男性/神奈川県) - 学校教育の外でやった方がよいと思うから。
(小学校勤務/40代/男性/静岡県) - あまりに教師側のボランティアに頼りすぎている。もっと、しっかりした組織をもとに活動を展開してもらいたい。ボランティアの要素が大きいにもかかわらず責任だけは大きい。現在、国会などでは、教師の給与の見直しが行われている現状では時間外のこのようなサービスはしたくないというのが本音である。学校は勉強をする場所。部活動は放課後、学校という枠を超えた、組織で生徒がやりたいスポーツができるような社会体育組織を作る必要があると思う。もっと、お金をかけなければだめだと思います。
(中学校勤務/50代/男性/埼玉県)
**店主より
前回の「部活動は必要だと思いますか?」でいただいたご意見が、より確実性を増すようなご意見が集まったように感じました。生徒たちにとっての部活動の意義・利点は理解しているものの、それを実施する体制が整っていないまま続いてきていると思われる部活動指導。この状況を変えようとする動きが実際に現在あるのか、非常に気になりました。