しゃべりバックスcafe
しゃべりバックスcafe 集計結果発表
3月から5月にかけておこなったアンケート「教員の異動は必要だと思いますか?」の集計結果を発表いたします。
今回は、自身のことと重ね合わせて考えさせられる内容でした。
ほぼ一方的に「必要」とする先生方で占められましたが、その理由は多くのご意見が寄せられました。
- マンネリ化の防止、教職員の異動により職場の雰囲気の活性化が期待できる。
(小学校勤務/40代/男性/愛媛県) - マンネリ化や教育活動停滞の防止、活性化につながる。
(青少年教育施設勤務/40代/男性/群馬県) - 出会い(教員同士、地域の方々等)は新鮮な方がよいから。
(小学校勤務/50代/女性/富山県) - 多様な生徒理解と,教員としての資質・能力の育成および学校の活性化のためには,新風を吹き込む必要は大である。
(高等学校勤務/40代/女性/千葉県)
教員の異動は「マンネリ化の防止」「職場の活性化」になるといった積極的なご意見をいただいた一方で、以下のようなご意見も多く寄せられました。
- 一ヵ所に長居すると、惰性に流されるから。
(高等学校勤務/50代/男性/東京都) - 人材に流れがないと水と同じで腐っていく。
(高等学校勤務/30代/男性/香川県) - 異動がないと,その学校どっぷりとつかってしまい,だんだん新しいことへの意欲がなくなっていくように感じる。
(小学校勤務/40代/男性/愛知県) - 同じところにとどまると自分の仕事を正しく見つめられない。
(小学校勤務/30代/男性/大阪府) - 好きなことが言えずに保守的になってしまう。人間関係をたまに変えることも必要。
(大学付属校勤務/40代/男性/愛知県) - いろいろな校種を経験しないと,教育観に偏りが出るから。
(高等学校勤務/40代/男性/島根県) - 異動をしないことは、慣れ親しんだ世界から抜け出さないというデメリットがあると思う。一定期間が過ぎれば、異動することにより、学校全体にも新しい風が入るとともに、自分自身も新しい世界に踏み込めるよさがある。長期にわたり一校にとどまることは、自分自身よほどその学校でやりたいことが無い限りはただのわがままであるように思われる。
(小学校勤務/40代/男性/長野県)
会社における「部署異動」も定期的に必要なものではないかなあ、と考えさせられたご意見でした。また、以下のようなご意見も。これも会社に置き換えて考えさせられました。
- 異動は最高の研修なり。この一言に尽きると思う。転がる岩に苔はつかないように、我々教職は常に変化、向上すべきだから。
(小学校勤務/40代/男性/岡山県) - 昔とはちがい、おらが学校、うちの先生という時代ではないし、何かあったとき、リセット、やり直しができる。保護者、子ども、いじめ、管理職などリセットしたことはたくさんある。でも他の仕事は会社変わるのは転職しかないけど、教員は職場異動できるぶんだけ、いいのかも。優遇されてるかな〜
(小学校勤務/40代/男性/北海道)
主に若手の先生からは、以下のような意欲的なご意見も寄せられました。
- 多くの学校を経験したいから。
(小学校勤務/20代/男性/三重県他2件)
また、公立学校では、以下の理由で異動を必要とするご意見もありました。
- 公立校の場合は、教育の質の均等化に繋がる。教員にとってはマンネリの打破に繋がる。
(中学校勤務/40代/男性/富山県) - 学校毎のレベル差を減らすため。ただし、あまり早く異動するのは、子どもの為にならないと思う。
(中学校勤務/20代/男性/埼玉県)
- 他の学校に行ってもどうせやることは同じだし、同じ学校にいたほうが生徒とも顔見知りができて、先生のためにも生徒のためにもいいと思う。
(聾学校勤務/男性他)
このご意見を読んで「Yesと回答された方」のご意見で最後に紹介している方のご意見にもあったのですが、「ある程度長く同じ学校にいること」で見えてくること、わかってくることも大切ではないかと思いました。
- 正直、どちらが良いかは答えが出せません。
(幼稚園勤務/30代/女性/東京都他)
同様のご意見は、実は「Yes」と答えた方の中にも多くいらっしゃったのではないでしょうか。
**店主より
Yes派の方の中の『他の仕事は会社変わるのは転職しかないけど、教員は職場異動できるぶんだけいいのかも。優遇されてるかな〜』、またNo派の方の『同じ学校にいたほうが生徒とも顔見知りができて、先生のためにも生徒のためにもいいと思う』という
ご意見に、会社で働く身として同じ職種で転職することがスキルアップとして、マンネリ打破として必要なのか、あるいは長く同じ職場で頑張ることがいいのか、考えさせられました。ある程度長くとどまった後は、新天地で新たな気持ちを持つべきなのか、機会があれば先生方に「実際に異動して良かった点・悪かった点」をお伺いしてみたいと思いました。