しゃべりバックスcafe バックナンバー

10月のアンケート「もうやめてもいいと思われる行事を教えてください！」の集計結果を発表いたします。
先生の本音が見え隠れするご意見の数々を、以下にご紹介いたします！

---

○テーマ

ご意見は多く割れましたが、中でも意外と思われるものが上位に…。以下に主な理由を挙げます。

---

• 地域へのサービスはもういらない。実のある中味を追求せよ。
  （小学校勤務/50代/男性/茨城県）
• 春と秋の二度も必要ない。冬にはマラソン大会もあるので。
  （小学校勤務/30代/男性他、類似のご意見で「小運動会は必要ない」など）
• 前世紀の遺物だからテストの点数は公表しないのに、運動の得手不得手は親の前ではっきり分かる形で示しており、バランスを著しく欠いている。
  （小学校勤務/30代/男性他）

理由はとても割れた形となりましたが、どれも定番の行事であるからこそ、時代の変化とともにとらえ方・内容も再考の必要があるのでは、と考えさせられたご意見でした。

• 時代に合わない。やることによって何かメリットがあるのではなく、伝統的にやっているからやめたくない・・・との保護者の意向で続けている。しかし、保護者も実はやりたくなく、負担に思っている。役員の人が「自分の代で伝統を途切れさせたくない・・・。」との思いで継続させているのが現状。やめた方がいい。
  （小学校勤務/40代/男性/東京都）

現場の切実な事情をかいま見るようなこのご意見。「謝恩会」に限らず、上記同様の理由で行われている行事は実は多いのではないでしょうか？　先の運動会にも通じますが、定番の行事であるからこそ、ある一定のところでその意義を問い直すということはやはり必要なのではと思いました。

• 今の時代にわざわざ学校でスキーを教える必要性を感じない。保護者からも反対意見がある。
  （中学校勤務/40代/男性/兵庫県他）

• 「登山学習」は、２年生で行う行事なのですが、市内の全中学校２年生対象に自然を体験する学習を学校ごとに行うことになったので(生徒選択で、コースの中に登山も入っている)、もういらないなと思います。
  （中学校勤務/30代/女性/北海道）

• 「おゆうぎ会」はいらないと思う。準備もたいへん。
  （40代/女性/岩手県他）
• そんな行事はありません。教科学習に追われて、行事を余分な時間と思うような発想を考え直してください。行事は、今まで児童生徒が培った力を全力で投入して発揮できる機会です。ついでに、総合的な学習の時間も、見直してください。総合的な学習の時間は、今まで培った学力を使う時間です。教育とは学校とは何かを教師も共に考え直す良い機会だと思います。
  （50代/男性/神奈川県他類似のご意見で、「どの行事も必要。授業の時間が足りないなどというのは教師のいいわけ」など）

**店主より
ご意見は割れたのですが、必要ないと思われる理由を見ていくと「時代との不整合」と「同じような内容の行事がある」というポイントに大別できました。たとえこれまでやってきて子どもたちに好評の行事であっても、その意義をその都度問い直さないと、同じような行事を追加してしまったり、時代との不整合が出たまま続けてしまったりといった問題が生じてしまうのではないかと感じました。また、「いらない行事はない」とするご意見の理由も、わたしは思わずうーんとうならされましたが…。みなさんは、どう思われましたか？

---

先生たちに聞いてみたいことはありませんか？こちらから、どしどしお寄せください！