導入事例
営業・企画情報を一元化する新たな基盤へ
JUST.DBで“次の打ち手”を生み出すSFAを再構築
導入事例の概要
企業ユニフォームを中心に、ワーキングウェアの企画・製造・販売を手がける豊通ユニファッションでは、顧客情報の属人化が課題となっていた。加えて、旧SFAではデータの集計・分析が難しく、営業活動における“次の打ち手”を導き出せずにいた。そこで同社は、リレーショナルデータベース構造を持つノーコード開発ソリューション「JUST.DB」を選定。自社で開発・改善を継続できる環境を整えたことで、運用負荷の軽減と業務全体の効率化を同時に実現した。
導入前の背景
データ入力は営業に定着したが活用面には多くの課題
2019年に旧SFAを導入したことで、2023年頃には営業情報の入力が定着し、属人化も一定程度解消が進んだ。しかし、集計・分析には依然として時間がかかり、業務に合わせた画面改善や機能追加もできずにいた。また、企画部門と営業部門の情報が分断され、案件を横断的に管理する仕組みが不足していたことも課題となっていた。
採用の理由
ノーコードの柔軟さと現場で改善を続けられる環境
役員の紹介をきっかけに、営業部でJUST.DBの検証を開始。「スマホで簡単に入力できる」「画面のカスタマイズを自社でできる」といった点を高く評価し、改善や変更を内製で進められる運用性が決め手となった。旧SFAでは難しかった、現場要望をスピーディーに反映できる基盤として採用を決定した。
導入後の成果
営業と企画をつなぎ管理工数の大幅削減を実現
JUST.DB導入で各情報を営業部・企画部の両部門で共通管理できるようになり、旧SFAで発生していたExcelの企画依頼書への転記作業が必要なくなった。予実管理でも、旧SFAでは集計作業に1〜2時間かかっていたのが、JUST.DBでは案件入力だけで完結するようになり、作業時間が0〜0.2時間程度にまで大幅に短縮した。
旧SFAでは「次の打ち手」が見えず
属人化した営業情報の共有が課題に
企業ユニフォームをはじめとしたワーキングウェアの企画提案から販売までを手がける豊通ユニファッション株式会社は、トヨタグループへの納入実績で培ったノウハウを活かし、幅広い分野の働く人へ安全・安心・快適を届けている。しかし、名古屋本社と東京支社という、もともと別会社だった組織が一体となって事業を展開する中で、営業活動の“見える化”とナレッジ共有は重要なテーマとなっていた。
コーポレート部 経営企画グループ グループリーダーの三宅竹彦氏は「新規開拓と思ってアプローチしたら既に他の営業が訪問していたなど、顧客情報の属人化によるトラブルが度々発生していました」と当時の状況を振り返る。
そこで同社は2019年に新規開拓営業の管理ツールとして旧SFAを導入。日報などの入力は2023年頃にはある程度定着したものの、「次の打ち手」を考えるためのデータ活用には課題が残った。「旧SFAはノーコードではなかったこともあり、データ集計や分析に制限が多く、やりたいことを実現するのが難しい場面が多々ありました」(三宅氏)
ノーコードの柔軟性と
“現場で試せる”環境が決め手に
転換のきっかけとなったのは、社内役員から受けた「JUST.DBはノーコードで汎用性の高いシステムだ」というアドバイスだった。
JUST.DBと旧SFAとの比較検討にあたって同社は、主に4つのポイントを重視した。第一に、旧SFAでの課題であった「次の打ち手を生み出すためのデータ活用」が本当に実現できるかどうか。第二に、日々利用する営業担当者にとっての使いやすさ。第三に、管理者側が柔軟に構築・変更できる使いやすさ。そして第四に、外出先でもスマホで入力できるかどうかである。こうした要件を踏まえて比較検討が行われた結果、三宅氏は「課題のほとんどがJUST.DBで解決できる」と手応えを得たという。「最初は日報の打ち方ひとつとっても戸惑いはありましたが、『慣れてしまえば大丈夫』という感触を得られたことが、採用を後押ししました」(三宅氏)
SFAに企画依頼を統合
予実管理の工数も大幅削減
2週間のテスト導入でJUST.DBの効果を実感した同社は、2023年12月末に導入を正式決定すると、2024年1月5日から本格構築を開始。約3.5カ月のトライ&エラーを経て4月15日には早くも本稼働を迎えた。構築時には、旧SFAに登録された貴重なデータを正確に引き継ぐこと、「テーブル」「パネル」が一見して分かりやすいUIであること、操作・入力がシンプルかつ簡単であることにこだわった。さらに、入力手順やポイントの明確化や、操作マニュアルの作成と説明会の実施など、さまざまな工夫を凝らしたという。
JUST.DBはまず営業部を主体としたSFAとして活用され、加えて2024年9月からは営業部から企画部へ依頼する「企画依頼書」としても運用を開始。その効果について三宅氏は「従来はJUST.DBに登録された案件情報をExcelの企画依頼書に別途転記していましたが、今はJUST.DB内で商談・案件・顧客情報などを両部門で共通管理できるため、二重入力が不要になり、営業と企画の双方で作業負荷が大きく下がりました」と説明する。
利用拠点は名古屋本社・東京支社・大阪営業所の3拠点で、海外営業を含む営業部門、企画部門、生産管理部門の3部門、約30名が利用している。顧客情報や案件進捗、過去訪問履歴を部門横断で共有できるようになり、新規開拓営業における「取りこぼし」のアラート管理も可能になった。さらに、新規予算の予実管理が分かりやすい形で行えるようになった点も大きい。「以前は年間通期としての予実管理が表示できなかったため、それを把握するための集計作業に1~2時間かかっていました。それが案件入力だけで完結する仕組みに変わり、今では0~0.2時間程度で済んでいます」と三宅氏は語る。
機能面では、パネル間連携によって必要な情報だけを一瞬で拾える点を三宅氏は高く評価する。「不要な入力項目を簡単に削除できるので本当に必要な情報のみに絞り込めます。また、旧SFAではフォームの変更に大きな工数がかかっていたのに対し、ノーコードであるJUST.DBなら、集計表やグラフも含めて自分たちでパネルを作成可能です」
導入から約1年半が経過した現在、営業部もかなりJUST.DBに慣れてきており、部署によっては「自部署専用パネル」を作成して部会資料として活用するなど、自発的な工夫も生まれているという。
承認フローや横展開も視野に
SFAを超えた“共通基盤”へ
今後の活用については、まずは承認フローなど、まだ十分に活用しきれていない機能を順次検討していく構えだ。「いろいろな業務で試しながら、SFAとしての役割にとどまらず、集約できるものはJUST.DBに共通化していきたいと考えています」(三宅氏)
新規開拓を担当するグループでは、役員報告も含めてJUST.DB上で完結させることで、報告漏れの防止や情報の一元化にもつなげている。「管理している基本データ自体は旧SFAの頃と大きく変わっていませんが、JUST.DBでは“見え方”と“入り口”が違うことで、データの活かし方が劇的に変わってきました。最初は『なぜ変えるのか』という声もありましたが、根気強く説明してきた結果、今では逆に『こういうことはできないのか』と相談を受けることも増えています」と三宅氏は笑顔で語る。
JUST.DBは、同社の営業・企画・生産管理をつなぎ、「次の打ち手」を生み出すデータ活用基盤として、今後もその歩みを支えていくことになりそうだ。
豊通ユニファッション株式会社
コーポレート部 経営企画グループ グループリーダー
三宅 竹彦 氏