WORK
仕事を知る
大学で初めてプログラミングに触れ、データ構造やアルゴリズムを中心に、ハードウェア側を扱う。自然言語処理のカテゴリーで人工知能（深層学習）をテーマに研究する。
ジャストシステムへは、一太郎やATOKなど自然言語処理の技術に興味を持って入社。
入社後は教育系商品への関心が強まり、現在は企画開発エンジニアとしてスマイルゼミ 小学生コースを担当。
ジャストシステムの企画開発エンジニアという仕事は、主に次のような役割を経て成長していきます。
・メンバー：プログラマーとしてコードを書く。
・チームリーダー：要件定義（本格的な開発工程の前段階で、開発者の視点から要求をまとめ、具体的な進め方を決めること）から行うシステムエンジニア。コードも書く。
・開発責任者：どんなものをつくるべきか、根本の企画から行う。
ジャストシステムの特長として、これらの役割が年功序列のような長いスパンではなく、実力によってスピード感をもって変化していく点や、開発責任者に限らずメンバーであっても企画を出せる点は、とても魅力的だと感じています。
私は就職活動中、SIer（システム開発全般の受託開発を行う企業）を中心に就職を考えていたのですが、現在では受託開発ではなく、自社商品の開発におもしろみを感じています。
ただ決まったプログラムをつくっていくだけじゃない。
それがジャストシステムの企画開発エンジニアです。
様々な仕事の中で、必ず自分が成長できそうなポイントを探し、意識することが大切だと思っています。
たとえば、「この仕事は挑戦したかった技術を学ぶきっかけになりそう」とか、「ここではこんな効率化が検証できそう」などの本当に小さなポイントです。一見すると成長につながらなさそうな業務でも、これらのポイントを意識することで今まで気付いていなかった視点や、新たな取り組みの可能性を見出すことができ、自分自身の成長に繋げられるのです。
もちろん仕事においても、最終的には商品・サービスのレベルを向上させることに繋がるため、とても大切な視点だと考えています。
「スマイルゼミ 小学生コース」には新たに追加された「みんトレ」という新機能があります。これは、自分と同じくらいの学力の子どもたちが、リアルタイムで通信しながら一緒に勉強でき、競いながら学力を高め合うことができる機能です。
この機能の仕様検討から、サーバーサイドの設計、タブレット内の実装、リリースのテスト検証までを私が担当しました。
リアルタイムで正解数を競い合うという仕様上、学習とはいえ、どうしてもゲームのような印象が強くなります。そのため、ゲームの印象を払拭しながら、どのように飽きさせず反復学習を促していくかが難しく、デザイナーと何度も検討を重ねました。
また、リアルタイムな通信の仕組みをバックエンド側（ユーザーには見えない裏側）で実現することが初めてだったので、どのような仕組みが「みんトレ」として最適なのか、保守性・可搬性・性能はどうかを保証しながら実装していくところも大変でした。
その結果、タブレット型の通信教育というサービスにおいて初めての「複数人同時接続型のリアルタイム学習」という機能が実装できました。
SNSなどでも好評な機能で、お客さまにも楽しんでいただけていることを実感でき、とても嬉しく思っています。
前述した「自分が成長できそうなポイント」を見つけて、それによって成長できた時、仕事へのやりがいを感じます。
たとえば、新しい仕組みや技術を学んで、機能改善やシステムの不具合改修が円滑に進められるようになった時などは、過去の自分を振り返って「あの時できなかったことができるようになった！」と、とても嬉しくなります。
私が日々取り組んでいる、仕様設計やバックエンド検証・不具合の調整などは、事象自体が表面上で見えるものではありません。
タブレット内のUIデザインやUX設計の最適化が表の目標であるとするなら、私が今後展望するのは、裏の目標ともいえる「開発視点でのUXを高くしていくこと」です。
価値の高いサービスを開発し続けるために、質の高い商品開発者としての経験を積んでいくことが、今後の展望です。
